『Gastraplus』など４種の薬物動態解析ソフトの比較レビュー

■Gastraplus■（http://www.northernsc.co.jp/GastroPlus.php）

この薬物動態解析ソフト特長：
ミシガン大学で開発された「Gastraplus」は、世界で最も利用されている薬物動態解析用ソフトウェアと言えるでしょう。Windows環境で、経口投与製剤の消化管内の挙動と血中移行を予測し、解析します。絶食時と食事後の人間・ビーグル犬、ラット、マウス、ウサギ、ネコの生理学的なモデルが用意されており、そのモデルを用いて様々な解析ができます。無料試用期間は30日間です。



■Stardrop■（http://www.pharmadesign.co.jp/ja/stardrop/detail.html）

この薬物動態解析ソフト特長：
「Stardrop」は、薬剤を作る様々な過程で威力を発揮する薬物動態（ADME）予測ソフトです。
インタラクティブ・デザインツールを用いたQSARモデルによる解析、量子化学計算に基づき、化合物の各部位に関する代謝の容易さを予測するP450モデル解析、データセット中の化合物の構造多様性を視覚化するケミカルスペース解析などの解析が可能です。
解析されたデータは、Date Analysis機能により様々な形で視覚化できる点も特筆に値するでしょう。参考資料とデモ版が無料ダウンロードできます。



■Winnonlin■（http://plaza.umin.ac.jp/~jstdm/soft/pay.html
http://www.bellkey.com/product.htm(国内)）

この薬物動態解析ソフト特長：
「Winnonlin」は、企業で用いられている代表的な非線形モデル解析ソフトであり、non-compartment解析による薬物動態パラメータの算出にも用いられています。「Nonmem」との違いは、Nonmemが母集団PK解析に用いられるのに対して、Winnonlinは個体ごとの解析や平均値を用いた解析に使われるという点にあります。
スプレッドシート形式でデータを入力するので、表計算との連携が容易に出来る点が、「Winnonlin」の大きな特長と言えるでしょう。
また、国内代理店であるベルキーサイエンスでは、ユーザー向けのトレーニングスクールが不定期に開催されています。